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自宅で水を飲むとき、水道水をそのまま飲んでいますか?
それとも浄水器を通した水を飲んでいますか?
山形市上下水道部が昨年実施したWEBアンケートでは、約26%の方が「浄水器を通す等水道水をそのまま飲まない」と回答しており、理由のひとつとして「水道水の味やにおいが気になる」があげられました。
浄水器は、水道水に含まれる残留塩素などを除去・減少させるための機器です。内部にフィルターがあり、水道水が通ることで“ろ過”が進んでいきます。フィルターには活性炭やろ過膜といった種類があり、塩素のにおいなどが解消されます。
ただし、フィルターは汚れや不純物が溜まっていくため、定期的な交換が必要で費用がかかります。
交換時期を守らなければ、フィルターの目詰まりで水漏れや故障を引き起こしたり、カビの発生源になってしまうので、かえって不衛生になる場合もあります。
水道水は、水道法に基づく厳しい管理と、定期的な水質検査を行っています。さらに山形市では、独自に設定した有害な化学物質など150項目以上の検査を行っていますので、安心してそのまま飲用いただけます。
ですが、塩素などの味やにおいが気になる場合は、浄水器を使用していただくのも良い方法です。
ただし、気を付けなければいけないことが。一般社団法人浄水器協会によると『浄水器は、水道水の異臭味などを取り除くと同時に、安全な水を家庭にお届けするためにどうしても欠かせない残留塩素を取り除くので、浄水では殺菌力がなくなります。いったん浄水器を通した水は、早めにお使いになることが大切です』とあります。
本来は日持ちする水道水ですが、浄水器を使用した場合はなるべく早く利用しましょう。
また、浄水器を使用しない場合でも、ちょっとした工夫で水道水はもっとおいしく飲むことができるので、こちらもチェックしてください。
最後に、水質に関して不安をあおり、浄水器を勧める悪質な訪問販売があるようです。上下水道部では、浄水器の販売や紹介などは行っていません。不審に思った場合はご相談ください。