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浄化センター
浄化センター
浄化センターは昭和36年12月に事業認可を受けて、昭和40年11月に簡易処理方式(沈殿処理のみ)にて供用を開始しました。その後、昭和46年5月からは標準活性汚泥法による高級処理を行っています。下水道の普及に合わせ施設の整備を進め、主に旧市街地から発生する日量約40,000m3の汚水を処理しています。現在は最初沈殿池4池、曝気槽(エアレーションタンク)8池、最終沈殿池8池の全てを稼働させ、汚水に含まれる汚れBOD(生物化学的酸素要求量)とSS(浮遊物質)の95%以上を取り除いて、川に戻しています。
汚水処理に伴い発生する汚泥の処理は、汚泥の減量を目的に、最初沈殿池の生汚泥と最終沈殿池の余剰汚泥を分けて濃縮します。その後、消化槽にて濃縮汚泥を嫌気性消化(約37度,約3週間)させ、汚泥に含まれる有機物を分解し、汚泥量を約50%に減量します。消化された汚泥は、水洗いによる洗浄と濃縮を行い、加圧脱水機にて水分を取り除き、脱水ケーキ(含水率65%)を生成しています。浄化センターでは生成(発生)した脱水ケーキを山形コンポストの原料として有効利用しています。
汚泥の嫌気性消化により発生する消化ガス(メタン60%)も燃料電池発電機の燃料として有効利用しています。消化ガスから電気と熱を回収し、浄化センターで使用する電力の約62%を発電しています。また、消化槽の汚泥の加温や施設の暖房、給湯などにも排熱を利用しています。
さらに、場内で利用する日量約1,600m3の雑用水は、浄化センターで処理された処理水を再利用しています。
このように、汚水をきれいにして川に戻すこととともに、それに伴い発生した下水道資源の有効利用にも取り組んでいます。