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日に日に寒くなり、雪の降る季節になりました。
本格的な冷え込みが始まる前に、水道管の凍結防止対策について確認しましょう。
水は凍ると体積が増えるため、凍結した水が水道管の内側から圧力をかけます。凍結すると体積が約10%膨張すると言われているので、実際にペットボトルに水を入れて凍らせてみました。

写真は同じペットボトルです。水が膨張してペットボトルが変形してしまいました。このように膨張した水が、水道管のひび割れや破裂につながることがあります。
上下水道部では毎年、「水が出ない」「水道管が破裂した」など、水道管の凍結に関するお問い合わせをいただいております。過去4年間のお問い合わせ件数はこちら↓
令和3年度 33件
令和4年度 192件
令和5年度 2件
令和6年度 9件
凍結による被害は、寒さが厳しい年に多く、暖冬の年は比較的少なくなります。
【水道管が凍結する条件】
1.外気温がマイナス4℃以下になる
2.一日中氷点下となる「真冬日」が続く
3.長期間の不在などで水道を使用しないとき(水道管の水が動かないので凍りやすくなる)
4.建物の外壁などに保温材が巻かれていないむき出しの水道管がある
水道管が凍結すると、水が出なくなり、日常生活で困る場面がたくさん出てきます。さらに、凍結した水道管が破裂すると、多額の修理費がかかる場合もあります。
こうしたトラブルを防ぐため、気温が下がる時期には早めの凍結防止対策を行いましょう。

【凍結防止対策】
▼方法1.水抜栓を使う
1.蛇口を開けて水を出す
2.水抜栓を操作する
(ハンドル型の場合)

(屋内ハンドル型の場合)

(電動型の場合)

3.水が止まったことを確認し、蛇口を閉める
※水を使用したい場合は、全ての蛇口が閉まっていることを確認し、水抜栓を最後まで開けてください。ハンドル式の水抜栓の場合は、時計と逆回りが“開ける”です。ハンドルが途中だと漏水の原因になるので、回転が止まる位置までしっかり回しましょう。電動型は電源を入れたあと、ボタンを押して点滅が終わったら、水道が使えます。
▼方法2.水道管に電熱線や保温材を巻く

▼方法3.蛇口から途切れない程度の細水を出す ※あくまでも緊急的な措置です
水道管の凍結は未然に防ぐことができます。
しっかり対策をして、安心な冬を過ごしましょう。