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道路の上や歩道の横など、町のいたるところにある消火栓。
赤くて目立つので、見かけたことがあると思います。
山形市には、公設の消火栓が約3000基、設置されています。
この消火栓、実は上下水道部が所有し、設置しています。
よく見かける赤いタイプや、地下に埋め込まれたタイプなどがあります。
消防のものだと思っていた!という方も多いのではないでしょうか。
ちなみに管理は消防本部が行っています。
火事が起こったとき、消防車などが消火栓から水を吸い上げます。
消火活動には大量の水を使いますが、この水はどこから来ているのか知っていますか。
消火栓は、地下に埋まっている水道管につながっています。
ということは・・・
普段おうちで使っている水道水と全く同じです。
皆さんのイメージは消火活動で使用するだけかもしれませんが、水道水と同じなので、災害時に飲料水として使用することができます。
能登半島地震の災害派遣では、断水が発生していない地域の消火栓を使用し、給水車へ水の補充を行いました。また、建物が破損して水が出ない場合でも、地下に埋まっている水道管に被害がなければ、消火栓から飲料水を供給することができます。
自宅近くで消火活動による消火栓を使った場合、大量の水を使用するので、水道管の中の水圧や水流に変化が起きます。
その結果、水道管の蓄積された鉄さびが剥がれ落ち、赤い水となって、おうちの蛇口から出る場合があります。
一時的に出るものなので、バケツ1~2杯程度流してください。
透明になれば、飲んでも大丈夫です。
また、空気が入り込み白く見えることもあります。
飲んでも問題ありませんが、数秒経つと、気泡が消えて透明になります。
消火栓は、消火活動に必要な水を供給する場所です。
周辺への駐車等を避け、消火活動の妨げにならないようにしましょう。
冬場は、除雪した雪を消火栓の近くに捨てないよう、ご協力をお願いします。