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経営比較分析表に掲載する各指標の解説
水道事業
1 経営の健全性・効率性
- 経常収支比率(%)
給水収益や加入金等の収益で、維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標です。
【単年度の収支が黒字であることを示す100%以上であることが必要です。】 - 累積欠損金比率(%)
営業収益に対する累積欠損金(営業活動により生じた損失で、前年度からの繰越利益剰余金等でも補填することが出来ず、複数年度にわたって累積した損失のこと)の状況を表す指標です。
【累積欠損金が発生していないことを示す0%であることが必要です。】 - 流動比率(%)
短期的な債務に対する支払能力を表す指標です。
【1年以内に支払うべき債務に対して支払うことが出来る現金等がある状況を示す100%以上であることが必要です。】 - 企業債残高対給水収益比率(%)
給水収益に対する企業債残高の割合で、企業債残高の規模を表す指標です。
【高すぎる場合は借入が多いなどの懸念が、低すぎる場合は必要な投資が行われていないなどの懸念があり、バランスの良い数値が求められます。】 - 料金回収率(%)
給水に係る費用が、どの程度給水収益で賄えているかを表した指標です。100%を下回る場合、給水にかかる費用が給水収益以外の収入(一般会計からの繰入金など)で賄われていることを示します。
【給水収益で費用が賄えていることを示す100%以上であることが必要です。】 - 給水原価(円)
有収水量(給水収益につながった水量)1立方メートルあたりについて、どれだけの費用がかかっているかを表す指標です。
【低コストで給水できていることを示す出来るだけ低い値であることが求められます。】 - 施設利用率(%)
一日配水能力に対する一日平均配水量の割合であり、施設の利用状況や適正規模を判断する指標です。数値が低い場合は、施設が遊休状態にあることを示します。
【一般的に、効率性の観点からは高い値であることが望まれます。】 - 有収率(%)
施設の稼動が収益につながっているかを判断する指標です。
【施設の稼動状況が収益に反映されていることを示す100%に近い数値が求められます。】
2 老朽化の状況
- 有形固定資産減価償却率(%)
土地や建物、設備などの有形固定資産のうち、償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で、資産の老朽化度合を示します。数値が高いほど、法定耐用年数に近い資産が多いことを示しており、将来の更新等の必要性を推測することができます。 - 管路経年化率(%)
法定耐用年数を越えた管路延長の割合を表す指標で、管路の老朽化度合を示します。
数値が高いほど、法定耐用年数を越えた管を多く使用しており、将来の更新等の必要を推測することができます。 - 管路更新率(%)
当該年度に更新した管路延長の割合を表す指標で、管路の更新ペースを示します。数値が1%の場合、全ての管路の更新に100年かかる更新ペースであるということを示します。
下水道事業
1 経営の健全性・効率性
- 経常収支比率(%)
下水道使用料や一般会計からの繰入金等の収益で、維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標です。
【単年度の収支が黒字であることを示す100%以上であることが必要です。】 - 累積欠損金比率(%)
営業収益に対する累積欠損金(営業活動により生じた損失で、前年度からの繰越利益剰余金等でも補填することが出来ず、複数年度にわたって累積した損失のこと)の状況を表す指標です。
【累積欠損金が発生していないことを示す0%であることが必要です。】 - 流動比率(%)
短期的な債務に対する支払能力を表す指標です。
【1年以内に支払うべき債務に対して支払うことが出来る現金等がある状況を示す100%以上であることが必要です。】 - 企業債残高対事業規模比率(%)
事業規模(営業収益から雨水処理負担金を除いたもの)に対する企業債残高の割合で、企業債残高の規模を表す指標です。
【高すぎる場合は借入が多いなどの懸念が、低すぎる場合は必要な投資が行われていないなどの懸念があり、バランスの良い数値が求められます。】 - 経費回収率(%)
汚水処理に係る費用が、どの程度下水道使用料で賄えているかを表した指標です。100%を下回る場合、汚水処理にかかる費用が下水道使用料収入以外の収入(一般会計からの繰入金など)で賄われていることを示します。
【下水道使用料で費用が賄えていることを示す100%以上であることが必要です。】 - 汚水処理原価(円)
有収水量1立方メートルあたりの汚水処理にについて、どれだけの費用がかかっているかを表す指標です。
【低コストで処理できていることを示す出来るだけ低い値であることが求められます。】 - 施設利用率(%)
一日の処理能力に対する一日平均処理水量の割合で、施設の利用状況や適正規模を判断する指標です。数値が低い場合は、施設が遊休状態にあることを示します。
【一般的に、効率性の観点からは高い値であることが望まれます。】 - 水洗化率(%)
処理区域内人口のうち実際に水洗便所を設置して汚水処理している人口の割合を表す指標です。
【使用料収入の増加等の観点からは100%となっていることが望まれます。】
2 老朽化の状況
- 有形固定資産減価償却率(%)
土地や建物、設備などの有形固定資産のうち、償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で、資産の老朽化度合を示します。数値が高いほど、法定耐用年数に近い資産が多いことを示しており、将来の更新等の必要性を推測することができます。 - 管渠老朽化率(%)
法定耐用年数を越えた管渠延長の割合を表す指標で、管渠の老朽化度合を示します。
数値が高いほど、法定耐用年数を越えた管を多く使用しており、将来の更新等の必要を推測することができます。 - 管渠改善率(%)
当該年度に更新した管渠延長の割合を表す指標で、管渠の更新ペースを示します。数値が1%の場合、全ての管渠の更新に100年かかる更新ペースであるということを示します。