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山形市水道の概要
山形市について
山形市は、山形県内陸部村山盆地の東南部(南北40km、東西10km、舟底型内陸盆地 行政区域面積381.58k平方メートル)に位置し、東は宮城県境を南北に走る奥羽山脈を境とし、西は朝日・月山連峰を望む出羽丘陵を境に、南に上山市、北は天童市と隣接しています。市域の約65%は、山丘陵地帯で、市街地は蔵王山系を水源とする 馬見ヶ崎川の扇状地に三角形に形成されています。
人口は、約24.2万人(令和5年10月1日現在)。春は霞城公園の観桜会や植木市、夏は東北四大祭りに数えられる花笠まつり、秋は馬見ヶ崎川の河原での日本一の芋煮会フェスティバル、冬は樹氷で名高い蔵王スキー場と四季折々の風物詩があります。
山形市の水道事業について
山形市の水道は、大正12年に馬見ヶ崎川の伏流水を利用して市内に給水したのが始まりで、当時は計画給水人口7万人、計画一日最大給水量5,844立方メートル、配水管総延長約48kmでした。
以後、産業・文化の発展、さらに近隣地域の合併等による人口の増加により、水道事業も第1次から第4次拡張事業を経て、令和4年度末現在では、給水人口235,390人、普及率99.96%、一日最大給水量76,788立方メートル、配水管総延長は1,400kmに達しています。
現在の山形市水道の主な水系は、大きく3つに分けられます。最上川を水源とする見崎浄水場は、市内の北・西部約28%へ、蔵王ダムを主な水源とする松原浄水場は、市内の東・南部約45%へ給水しています。
もう一つは、県営村山広域水道からの受水です。寒河江ダムを水源とし、山形市を含む6市6町が受水しています。山形市では、市内南・西部約23%への給水を行っています。
このほか、小規模な浄水場から、蔵王地区や山寺地区など約4%へ給水しています。
平成9年度には、見崎浄水場に生物活性炭を利用した高度浄水処理施設を建設し、これまで以上に安全で良質な水道水の供給に努めています。また、災害時の飲料水の確保を目的に、市内5か所に震災用緊急貯水槽を設置すると共に、市避難所となっている小中学校等23か所の施設を活用した災害用貯水槽を整備し、計28か所の拠点給水所を整備しました。また、主な3水系の浄水場等には、緊急遮断弁を設置するなど緊急給水拠点基地としての機能を持たせ、拠点給水所と合わせて市民の飲料水約25日分を確保しています。
水道は、私たちの生活に欠くことのできないライフラインの一つです。今後も、効率的な経営を行うとともに、令和5年3月に策定した「山形市上下水道事業基本計画」の将来像である「市民のくらしを支える上下水道を新たな100年につなぐ」に向けて、市民サービスの向上に努力してまいります。