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水道技術研修施設
水道技術研修施設
1.施設建設の経緯
山形市上下水道部では、経営の効率化を図るため、直営で行っていた水道の給配水管の修繕や漏水調査等の業務について、外部委託を進めてきました。その結果、業務の効率化が図られた一方で、豊富な経験を持つ技術職員の退職が進むなかで、これら業務を直接経験したことことがない技術職員が増加しており、技術の継承が課題となっております。
これらの業務経験を通しての技術の習得は、技術系職員が工事の監督・指導をする上で不可欠であり、又、大規模災害等による復旧工事における、復旧工事現場の監督・指導や山形市域の水道事業関係者を含めた、施工技術の向上を図る上でも大変重要なことであります。
その技術を、実践的な体験研修によって習得し、さらなる水道の技術・能力を維持、向上させるため、上下水道部敷地内に水道技術研修施設を建設しました。
開所日 平成25年6月
2.施設概要
施設は、実体験を基本とした研修が実施可能な施設となっており、種々のエリア等を設けて、多岐に渡る研修を行うことができます。
- 敷地場所 上下水道部敷地内(資材倉庫北側)
- 敷地面積 742.5平方メートル
- 管敷設延長 L=312.3メートル
研修内容
- 漏水探知エリア(漏水調査体験)
- 配管接合エリア(配管実技体験)
- 推薦パッキン交換エリア(パッキン交換体験)
- 消火栓安全金具交換エリア(消火栓点検体験)
- 増圧ポンプ調整エリア(増圧ポンプ調整体験)
- 鉄管探知器操作エリア(管路調査体験)
- 仕切弁操作エリア(濁り水発生、排水作業体験)
- 空気弁操作エリア(空域弁点検体験)
- ポリピック洗管エリア(ポリピック洗管体験)
- 漏水修理エリア(漏水修理、管止水体験)
- 水衝撃エリア(管路水撃圧体験)
- 金属探知操作エリア(金属探知体験)
- 減圧弁調整エリア(減圧弁調整体験)
3.技術研修
上下水道部では、水道技術研修施設を積極的に活用した研修を行うことで、職員の技術の継承に繋げていきます。
研修内容は、新採・転入者研修、基礎研修、応用研修、並びに災害対策研修などで構成しており、部内職員を講師とした内部研修を中心に行っております。
水道技術研修施設の利用について
この研修施設は、山形市上下水道部職員及び山形市等の水道事業に携わる者の水道技術継承及び技術力の維持・向上を図ることを目的としていることから、各事業体等への貸出しも行っております。利用を希望される方は、運営要綱を確認のうえ、申し込みください。