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私たちが毎日使っているトイレットペーパー。「水に溶けやすい」と言われていますが、溶けるというのはどういう状態なのでしょうか。またシングルとダブルの違いや、再生紙などの素材の違いで、溶け方に差はあるのでしょうか。
今回は、身近なトイレットペーパーを使い、実験してみました。
★今回使用したトイレットペーパー
・シングル
・シングル(再生紙タイプ)
・ダブル
・ダブル(再生紙タイプ)
・ティッシュペーパー(比較用として)
※全て国産を使用
★実験
(1)トイレットペーパーを40cmの長さに切り、500mlのペットボトルに同じ量の水を入れる

(2)ペットボトルの中にトイレットペーパーを入れる

(3)5分後

見た目の変化はありません。軽く振った後、1時間待ってみました。
↓1時間後

繊維がほどけ、ばらばらになりました。
実験の結果、トイレットペーパーは水に入れてすぐに溶けるわけではなく、紙の繊維が少しずつほどけながら分解していくことがわかりました。水に溶けてなくなるというものではありません。細かくなることで流れやすくなります。特に、再生紙タイプの方が早く水になじみます。また、ダブルはシングルよりも紙の量が多いため、分解にやや時間がかかるようです。一方、ティッシュペーパーは水に入れてもほとんど形が崩れず、状態が残ったままでした。
次に、トイレットペーパーとティッシュペーパーを使って、トイレの中の状況を再現してみました。
水に入れてすぐ、割りばしでかき混ぜます。
水を捨てた後の状態がこちら↓

トイレットペーパーはすぐに細かく分解されましたが、ティッシュペーパーはほとんど変化が見られませんでした。
トイレットペーパーは種類によって分解の時間に差はありますが、水に入れると、繊維がほどけていくことが確認できました。さらに、トイレの水流のように外から力が加わると、短時間で分解されます。ただし、水で分解されるからといって一度に大量に流してしまうと、トイレ詰まりの原因になる可能性があります。特に節水型のトイレは、文字どおり水の量が少ないので注意が必要です。
一般社団法人日本トイレ協会によると、1回のトイレ(大便時)で使用するトイレットペーパーの長さは、男性で平均約3.15メートル、女性で平均約3.52メートルです。
もちろん個人差はありますが、トイレットペーパーの特性を理解し、適量を心がけることで、トイレを快適に使い続けることにつながります。
※実験後の紙は排水口に流さず、適切に処理しています。