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観光地としても知られる山寺に、浄水場があるってご存じですか。
山形市の水道水の主な水源は3つです。
1.見崎浄水場(最上川) 28%
2.松原浄水場(蔵王ダム)45%
3.県営村山広域水道(寒河江ダム) 23%
その他の4%は、5つの小さい浄水場となっています。
その中のひとつ「山寺浄水場」についてご紹介します。
山寺浄水場では、JR仙山線の仙山トンネル内の湧き水を主な水源としています。
「トンネル内!?」と思いますよね。
ということで特別に写真を公開します↓※JR東日本の点検日に撮影しています

終電後の真っ暗なトンネルを 約4km 進むと面白山取水場が現れます。

仙山線の線路のすぐ隣です。

トンネル内からの湧き水を取水し、山寺浄水場へ送ります。
主にこの湧き水を水源としていますが、井戸からの地下水も使用しています。
湧き水や地下水は、川やダムの水よりも濁りが少なく、ゴミを取るための薬は使いません。
水をゆっくり「ろ過」した後、塩素を入れて、きれいな水道水を作っています。

この山寺浄水場で作られた水には、ほかにはない大きな特徴があります。
それは、極度の硬水ということ。
日本の水道水のほとんどが軟水で、山形市の水道水も大半が軟水です。
一方、山寺の水道水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富な硬水です。
硬水は、肉料理を煮込む時に柔らかく仕上がったり、便秘解消にも効果的と言われています。
日本でもめずらしい山寺の水道水。
山寺にお住まいの方はぜひ自慢してください。
ちなみに…
山寺浄水場の水(硬水)と見崎浄水場の水(軟水)で、それぞれコーヒーを淹れて飲み比べてみました。見た目は変わりませんが、実際に飲んでみると、山寺の方は苦味が強く感じられ、見崎の方はまろやかな印象でした。興味のある方はぜひ硬水と軟水でコーヒーの味の違いを体験してみてください。