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水道の配管として使用される硬質ポリ塩化ビニル管、通称「塩ビ管」。
耐久性があり、腐食に強く、加工性も良いことから、給排水用の管として広く使われています。
管の厚さが薄いものや厚いもの、衝撃に強いものなど、用途によって使い分けられます。
この「塩ビ管」を使って、設備屋さんが一度は作ってみたい水鉄砲があるということで、上下水道部職員もチャレンジしてみました。
★今回使った材料
・塩ビ管(VP管)13mm(内径が13mm、外径18mm)…50cm
※35cm、11.5cm、3.5cmにカットする
・塩ビ管(VP管)25mm(内径が25mm、外径32mm)…25cm
・TS異径ソケット25×16…1個
・TSキャップ13…2個
・TSキャップ25…1個
・TSソケット13…1個
・TS継手エルボ 13…1個
・Oリング(内径19.8mm+太さ2.4mm)…1個
★準備するもの
・パイプカッター
・塩ビパイプ用接着剤
・シールテープ
・電動ドリル
★作り方
1.パイプカッターで塩ビ管13mmを35cm、11.5cm、3.5cmにカットする
2.電動ドリルでキャップ25に3mmの穴を開ける
※この穴から水が出ます。電動ドリルを使う場合はキャップの内側から穴を開けましょう。
3.水を押し出す部分をつくる
キャップ13、カットした3.5cmの塩ビ管、ソケット13をOリングの太さ分を空けてつなげる
↓
隙間をシールテープで埋めて、Oリングを付ける
※Oリングが管より、少しはみ出ることによってシリンダー部分を密閉できます。
はみ出し過ぎると、塩ビ管25mmに収まらなくなるので注意してください。
4.本体をつくる
キャップ25、塩ビ管25mmをつなげてシリンダー部分をつくる
↓
3でつくったものとカットした35cmの塩ビ管をつなげてピストン部分をつくり、異径ソケットを通す
↓
シリンダーにピストンをはめて、異径ソケットで固定する
5.継手エルボ、カットした11.5cmの塩ビ管、キャップ13で持ち手の部分をつくる
できあがり。
バケツ等に水を張って、水鉄砲の先端をつけ、ピストン部分を引いて水を充填!
狙いを定めて、ピストン部分を押し出します。
さっそく試し打ちをしました。
一番遠いところだと、約14メートル先に飛ばすことができました。
飛距離も十分で、見た目も本格的。
売っている水鉄砲にも負けていません。
材料はホームセンターで手に入りますが、接着剤や、塩ビ管を切断する工具は必要になります。
水圧に耐えられる様にするために、塩ビパイプ用接着剤で接着してください。
水道管用なので、大変強力で一度くっついたら取ることができません。
仮に組み立ててから使用しましょう。※説明写真の黒の矢印(→)部分を接着剤で接着します
今回作った水鉄砲より、「格好いい」とか「遠くに飛ばせる」などの水鉄砲作った方、ぜひぜひご連絡ください。
水鉄砲は勢いがあるので、人に向けて遊ばないようにしましょう。
水鉄砲を作る場合は、必ず大人の人と作ってください。