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なぜ自治体によって水道料金がちがうの?

ページID:0010633 更新日:2025年3月14日更新 印刷ページ表示

水道料金は、全国一律ではなく、水道を運営する各自治体が料金の設定を行っています。
水道は、皆さまにお支払いいただいた水道料金によって運営を行っていますが、この水道料金から得られた収入の使い道は、主に次の3つです。

1.老朽化した水道管や浄水場を更新するための費用
2.水づくりにかかる電気代や薬品代
3.職員の給料

見崎浄水場

見崎浄水場

以上を踏まえて、水道料金にちがいが出る理由を次のように整理しました。
山形市を例に考えてみます。

 
水道料金 安くなる 高くなる 山形市 高くなる理由
水源の場所 近い 遠い 遠い 水源が遠いと、水を運ぶための水道管が長距離になる。
水源の種類 地下水 川・ダム 川・ダム 川やダムの水は、地下水と比べて濁りや細菌の数値が高いため、浄水設備や薬品代などの費用がかかる。
浄水場の数 少ない 多い 多い(7つ) 建設や更新、維持管理の費用がそれぞれの浄水場にかかる。
浄水場の標高 高い 低い 低い 標高が低い浄水場は、水を送るためのポンプが必要となるため、動力費(電気代)がかかる。
土地の地形 平地 高低差あり 高低差あり 標高が高いところへ水を送るためポンプ施設が必要となる。
人口密度 高い 低い 低い 大都市よりも水道料金で得られる収入が低い。少ない人口でも水道が維持できる料金設定が必要となる。
大口利用者
(工場・ホテルなど)
多い 少ない 少ない 水道の大口利用者が少ないと一般家庭の水道料金が安価に設定できない。

山形市の場合は、遠くに流れている川やダムに水源を求めています。このため、長い距離の水道管と、水づくりに必要な浄水設備、薬品代が多くかかっています。浄水場は7つあり、建設や維持管理に必要な経費がそれぞれにかかっています。また、扇状地であることから高低差があり、標高の高い地域にはポンプで水を押し上げて送っています。その動力の費用も必要です。

最上川の取水口

最上川の取水口※隣の中山町から水を引いています

蔵王ダム

蔵王ダム

一方で、山形市の人口密度は低いため、大都市圏と比べて水道料金で得られる収入も低く、少ない人口でも水道が維持できる料金設定が必要になります。工場やホテルなどの大口利用者も少ないため、一般家庭の料金を安価に設定できないというのも同じ理由です。

こういった地理的な条件や人口密度などの理由によって、水道料金は自治体間でちがいます。
山形市の水道料金は、全国の全ての自治体の中では中位ですが、県庁所在地などの地方都市で比べると高い方になっています。

人口が減少していること、節水トイレや節水シャワーが普及したことなどにより、水道料金の収入は全国的に減少しており、今後もさらに減っていく見込みです。
これからも、水道を安定して利用いただけるよう効率的な運営に努めてまいりますので、皆さまのご理解をいただきますようお願いいたします。

ベニちゃん


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