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突然ですが問題です。
下記のものを台所から流した場合、魚が住めるようになるまで薄めるとしたら、お風呂(約200リットル)何杯分の水が必要でしょうか。
・マヨネーズ大さじ1杯(15ml)
・使用済み天ぷら油(20ml)
・味噌汁1杯(180ml)
・1回目の米のとぎ汁(500ml)
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答えは・・・
お風呂の水
・マヨネーズ大さじ1杯(15ml) → 20杯
・使用済み天ぷら油(20ml) → 30杯
・味噌汁1杯(180ml) → 8杯
・1回目の米のとぎ汁(500ml) → 6杯
普段、何気なく流しているものをきれいにしようとすると、これほどたくさんの水が必要となります。
実際にわたしたちが流した生活排水は、下水道管を通って浄化センター(汚水処理施設)に集められ、微生物によって汚れを分解し、きれいな水に再生してから川へ流しています。
川はやがて海に流れますが、海の水が蒸発して雨になり、川やダムへ流れ、そこから水を取って水道水をつくっています。使った後の排水は、循環してまた水道水に生まれ変わっているのです。
天ぷら油などの残油を流すと、微生物による分解速度が非常に遅くなり、汚れた水をきれいにする機能が低下します。残油やマヨネーズなどの油分のかたまりは、拭き取ってゴミとして出しましょう。
ちなみに、米のとぎ汁は養分を含むので、植木などの水やりに利用すると、肥料にもなっておすすめです。
生活排水を流すとき、水の循環を意識してみてください。