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第二次拡張事業<昭和38年(1963年)~>

ページID:0006233 更新日:2023年5月5日更新 印刷ページ表示

第二次拡張事業

蔵王ダムの建設

山形市では、昭和28年に制定された「町村合併促進法」にしたがって、昭和29年から隣接する村の編入合併が進められました。この市域の拡大と県内陸広域経済圏の中枢都市としての都市開発が進行し、給水区域の拡大と使用量の増加が見込まれました。また、下水道事業の進展による使用量の増加も予想されました。

このため、従来の施設では今後の必要配水量を確保することが難しいと判断され、上水道の第二次拡張事業が企画されるようになりました。

この拡張計画年次は昭和38年より10年間とし、計画給水人口を133,000人と見込み、計画予定給水量を一日最大50,800立方メートルとしました。この計画は馬見ヶ崎川の表流水より一日6,000立方メートル、伏流水と地下水を新設深井戸より一日19,900立方メートルを取水し給水する計画で、この設計書は昭和38年12月に認可申請を行い同月認可されました。

しかし、昭和33年より、市独自に調査してきた結果、馬見ヶ崎川の上流治水と水量確保のみでは計画の給水量を実現させることは難しく、根本的な解決として、水量調節を行い農業用水と上水道用水が確保できるダムの建設が必要と判断されました。そして山形県知事と山形市水道事業管理者が共同事業者となって「蔵王ダム」を建設することとなり、昭和41年度に着工し45年度の完成を目指しました。

蔵王ダム建設中
建設中の蔵王ダム

蔵王ダムからの取水開始

第二次拡張工事の取水計画は先の通りでしたが、灌漑用深井戸の使用増加などによって地下水位の低下が目立ち、これ以上深井戸に頼ることは将来において維持管理費用が増大し、取水量も不安定になるおそれがありました。そこで、蔵王ダム建設をきっかけに、従来の地下水取水を可能な限り減少させ、蔵王ダムより灌漑期には一日30,000立方メートル、非灌漑期には37,600立方メートルを導水することとしました。蔵王ダムから浄水場までは、500ミリ管を延長8,820メートル布設し、浄水方法を緩速濾過から急速濾過に改め一日40,000立方メートルの急速濾過池を浄水場に築造しました。さらに灌漑期の不足水量5,800立方メートルを補充するため、新設深井戸5井を掘削し対応しました。

蔵王ダム現在
現在の蔵王ダム

蔵王ダム導水管
蔵王ダム導水管水管橋


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